terunojou_51’s blog

しがない役者の生活録。

わが夫婦の馴れ初めについて…

お題「夫婦の馴れ初めを教えて下さい。参考にしますので(笑)」

 

お題があるって、なんかいいですね。笑

書く内容に困らないというか、書き出しが楽というか。笑

 

さて、それではうちの夫婦の馴れ初めについて…です!

 

そもそもの話なんですけど。

私ってバイセクシャルなんですよ。

女性でも、男性でも恋愛対象というか。

中学の頃にブックオフで立ち読みしたBL本…

つまりはボーイズラブの漫画を読んだことで

 

「あぁ、男同士でも恋愛していいんだぁ」

 

と思ったことで、自分のセクシャリティを自覚したんです。

とはいえ、今ほどSNSが発展していなかったし

田舎での出会いなんて皆無だったのです。

そんな訳で、腐男子として生活しながら

高校卒業までなんの経験を踏まずにいたわけです。笑

 

その後、初彼女は出来ました…が

震災以降は混迷期に突入。

なんやかんやあって

自分の大いなる夢を叶えるために上京。

毎日夢中になって暮らす日々で

彼女とは疎遠になり

やがて自然消滅。

 

しかし、薄給で暮らしていた身の上で

すぐに新たな恋…とはならず

それよりもまずは稼がないと、という一念で

近所のミックスバーでバイトを始めました。

ここでもなんやかんやがありまして…苦笑

役者を廃業してからも、惰性で働き続けておりました。

 

本題はここからですよ!笑

 

コロナ禍が日本全国に広まりだした頃。

すでに演劇関係の本職に就いており

バイト先には顔を出せない日々が続いていました。

そんななか、お店のママから呼び出されて

アフター先のスナックに行くことになりました。

正直、仕事終わりで疲れていたし

くたびれモードの姿を晒すことに抵抗がありましたが

たまには存在感を出しておこうか…と。笑

そこで初めて会ったのが今のお嫁さんでした。

な、な、なんと、ママの娘さんだったのです!?

お互いの初対面の感想としては、

 

私「髪が金髪?!派手目な女の子だなぁ」

嫁「??!なんかくたびれたリーマン来た…」

 

でした。笑

 

とてもじゃないがいいとは言えない

お嫁さんからの第一印象を変えたのは

なんとカラオケでした。

流行りの曲など歌えない私の持ち歌…それは

 

「老女優は去り行く」 唄 美輪明宏

 

7分近いこの曲の語り部分を聴いたお嫁さんは

なんと感動してくれたみたい。

そこからお嫁さんの猛アタックが開始!!笑

 

しかし、すでに男性経験のほうが多かった私にとっては

まさに青天の霹靂。

しかも、バイトとはいえ勤務先のママの娘さん。。。

当然眼中になく、断り続けていました、が

そんななか、決死の告白に折れてしまいました。

彼女からのプロポーズの言葉の中に、

 

「私のことを導いてくれるのは貴方しかいない」

 

というのがありました。

当時は病院にもいかず、幻聴にはお酒をしこたま飲んで

誤魔化していた彼女は、きっともうボロボロだったのでしょう。

私なんかが人ひとり導けるのか…と思いはしましたが

彼女の思いを汲んで快諾。

 

でもここからが大変だった。

私がそばにいる時と、離れた時の心の落差は

彼女にとっては大変耐え難いものでした。

酒量は日増しに増え、酔っていない時のほうが珍しいくらい。

実母であるママですらお手上げ状態。

そのうえ、過去の体験から勘ぐりやすい性格は

周囲の人に迷惑ばかりを掛けていき

親しい人も離れていく始末…。

 

結局のところ、

もう関東では暮らしていけない状況に陥り

私も打つ手なし…いや、実家に戻ろう!

となり、急遽 帰郷することになりました。

(といえば聞こえはいいでしょうが、彼女の実家は飛行機に乗らないと

帰れないし、帰ることのできない事情もありました。私の実家に戻れない

場合、彼女は行方をくらますとも言っていたので、この選択が必然でした。)

 

その頃には、彼女の妊娠が発覚していたので

禁酒令を徹底させていました。

そのせいか、幻聴に悩ませられることも多く

私の実家でも思うように動くことが出来ませんでした。

そのことで私の母からも疎まれてしまい

籍を入れても状況の改善には繋がりませんでした。

最終的には実家を追い出されてしまい

そこからは行政の支援を受けながら

細々とした生活を送っています。

 

妊娠を機に病院通いもするようになり

精神科からの適正な処方で

多少は持ち直したような感じです。

幻聴などの症状は相変わらずですが

私や子供の存在が大きくなり

不測の事態に至ることはありません。

まだまだ私がそばにいないと

不安になってしまうので

なかなか自立に向けて動くことが出来ないでいますが

行政の人も保健士さんも病院のケースワーカーさんも

焦らずにひとつずつ解決させましょう…と言ってくださるので

温情に甘える日々です。

 

彼女からお嫁さんになった今でも

なかなか手のかかる存在ですが

そんなお嫁さんとは

共白髪まで元気に暮らそうと誓っていますので

何があっても添い遂げます。

一度でも、お嫁さんの血の気の引いた姿を

この目で見ているので

それだけはもう二度と見たくないですし

そうなることはさせたくない。

できれば年の順で

私がポックリ逝ってから

後を追ってほしい…と思っています。苦笑

 

めちゃくちゃ長くなりましたが

これが私たち夫婦の馴れ初めです。